皆さん、焚いてますか?私の焚いてるのは、乾燥期間 377日~290日、2017/12/31~18/3/28に伐木した薪です。
雨ざらし、ビニルハウス、強制乾燥、積み方などではありません。
1年じゃ薪が乾燥しないは大嘘、薪の乾かし方には単純な答えが有ったのです。
これで場所問題、虫粉問題も解決!!抜群精度の加熱乾燥式水分計で月別サンプル計測。
最終ロット 2018/3/28 乾燥期間 290日
目次
薪は二年乾燥モノは都市伝説!?
生木の乾燥してない薪燃やしてるんじゃねぇ?とか言う
未だに薪は二年乾燥とか言ってるネットのおじさん情報&都市伝説から抜けましょう。
場所は倍必要だし、虫喰って粉だらけで汚いのはゴメンです。カミキリムシサイクルも終焉です。
去年割ったものです、左上が、2017/12/31、右下が、2018/3/28製造です。
左上の一つを除き、5個の薪棚を条件悪いであろう、2列で作ってます。下は20センチほど空間空けてます。
基本的に山の森の木々の中なので、適当な湿度に囲まれ太陽サンサンと言う訳でもなく、風通しも森の中、強風に見舞われることも無い条件です。
【言い訳言って良い?】
最初は、集めるだけ集めて、斧のみなので、暖かくなる前に割り切ることが出来なかった。大割(太薪)のほうが見た目、早く片付くので、メガ薪なる言い訳付けて、実は細かく割るのが面倒なだけです。
供給過多になり、放って於けば2年3年は当たり前で、当然大割でも乾くし、してるんじゃなくて成るべくして成ったわけです。
また、大割は火持ちが良いと言われてますが、燃えにくいだけで、高温でないとブスブス煙出し続け、触媒、二次燃焼は働いていませんし、決して暖かくありません。
薪の強制乾燥方法なんてありません。薪を早く乾かすのに必要な事は、濡らさず木を細く割るだけです。丸太が乾かないのと逆の、単純な答えです。
サイズによるメリットディッメリト
実際細かく割るメリットは
- 1年サイクルなので、場所も使う量+αで充分
- 1年前後で15%程度に乾燥
- 1年で焚くわけだからカミキリ虫粉にそれほど悩まされない
- 周囲の木にも影響するカミキリ虫サイクルからの脱却
- 立ち上がりも巡航も安定して良い
- 年配者に優しい軽さ
ディメリット
- 割る手間が多くなる
- 斧での難易度が上がる
- 積む手間も多くなる
ディメリットも道具持っていれば、低減される。
手間が倍でも、半分の1年で乾燥するとなれば、場所も少なくて済むし、手間の掛けようも有るってもんでしょ。
大割りだと、あっという間に割り終わるし、横着出来るんですよ、細かくしたほうがレスポンスも良い。
小さいと暴走するとか?スカスカの、開放暖炉じゃあるまいし。トロ火が売りの薪ストーブでしょうし、制御できない筈がない。
薪の乾燥で検索すると変な答えが・・・・
”片側がふさがっているため風の通りが悪く乾燥が進みません”⇒うちの薪棚は片側塞がってます、山の中は風吹かない
”一般的に薪の乾燥期間は1年6か月程と言われています”⇒290日でも可能だった
”冬伐り、春割りの1年作りの薪が、含水率15%の気乾状態には”⇒最高で16.6%じゃダメ?
こういう話が、検索上位に来るとは・・・
ちゃんとした機械でちゃんと計測したのだろうか?
葉が落ちて切って割って順番に薪棚に積むだけなのに。
見えているけど、実際の現物をぶっつけ本番計測
お子ちゃま仕様でなく、ホンマモンの”加熱乾燥式水分計 A&D ML-50”持ってきました。電気抵抗式でのデータはいまいち信頼度が・・・
水分計の設定ですが、Wet base、135℃ 乾燥時間10minで設定してあります。上皿天びんで1/1000g質量を測るとても正確なものです。今回の実験では、切ったばかりのものを除き、ほぼ乾燥状態になった設定です。
今回の計測条件
- 薪の辺の長さを測る
- 電動インパクト極低速ドリルでサンプリング
(熱くならぬ様に注意) - 皮から穴あけ、皮を超えてから
- 皮がないものは、1cm掘ってから、センター付近、3箇所から採取
- 太いものは、割ってその面から
- 薪の長さは40cm
- サンプルは手では触らず、ヘラ等を持ってする
- 樹種:山より椚原木のみ自伐採し直ぐ割る
乾いている表面を避けて、量が必要なので3箇所穴を開けました。計測には10分掛かりますので、その間に掘削したものは、乾燥しちゃうため、チャック袋で保存しました。
水分率発表
製造年月日 | 周長(cm) | 水分率(%) | |
1 | 2017.12.31 | 8,8,10 | 14.4 |
2 | 2017.12.31 | 6.5.5.7 | 14.1 |
3 | 2018.2.18 | 9,10,18 | 19.7 |
4 | 2018.2.18 | 7,8,9 | 12.6 |
5 | 2018.2.18 | 10,9,4,8 | 16.0 |
6 | 2018.3.28 | 7,8,10,5 | 13.2 |
7 | 2018.3.28 | 5,5,4,5 | 16.6 |
※ | 2019.1.4 | 6.10.6 | 29.0 |
※は割ったばかりの薪、加温時間がが不足
最大は3番で、皮付き3角の俗に言う大割です。1辺の長さが9,10,18cmサイズで、20%近い数値が出ていますが、
”薪ストーブに使う薪の最適な水分量は15%~20%前後です。”FIRESIDE から引用”
からすれば、範囲には入っているので、問題はないかも、最小は4番ので、1辺の長さが7,8,9cmです、日本だと条件によるが15%前後が限界というので、このあたりは合格でしょう。
この右上の数字は、毎分の減っている重量です、9.7minですが、0.01g/minなので、ほぼ水分出きったと判断しても良いでしょう。
ここの棚ですが、大きいのが混ざってます、その他は大きくても辺の長さ10cm以内にするようにしてるんですが、心の中の悪魔が、ダイジダイジ!!(大丈夫)早く終わらして一服すっぺと囁くのです。
2018.2.18は、この棚からのサンプル
まとめ:薪乾燥最適な太さは!!
- 薪の1辺を、8センチ程度 にする
- 四角でも三角でも8センチ
- 虫の心配少ない
- 斧の刃の幅に近い
- 290日で乾燥実績
コレがいい条件だったのかは分かりません、通年このようにやって来て、問題なく、細かい仕事を手間暇掛け、急がば回れと言う諺を証明出来た!!
18-19season計測結果【19/11/30 追記】
今季焚く薪を計測した結果、様々なトライを含め良い結果出ていますので、御覧ください。
いつもポチっとありがとうございます。にほんブログ村
逆に言うと
10,10,10cm以上のサイズだと20%超えてる可能性が有るっていうことだ、しょうがないから、全開でダンパーなし焚きだね(笑)
つまり煙突の具合を見ながら、掃除すれば良いってこと、モニタリングですよ、そ言う方のが大事、DIYやってるなら尚更のこと。
そもそも水分含んでる薪というものを燃やして、二重煙突で高温のまま排気して煤の結露付着を防止してるんだからね。点検しながら焚けば良い。
さぁ困った、時は薪割りの季節
この薪棚のような積み方で大丈夫なんだから、やれ、雨ざらしとか、積み方が~とか、皮が上だ下だとか井桁とかのファクターは小さく、考えなくても良いレベル。
物理的に細かくすれば良く、中身が濡れてるんだから、細かく開いて乾かすのは当たり前だよね。次のロットからやりましょ!
さて細かく割ろうと思ったら、ちょっと面倒というか大分面倒。薪割り機買えば良いんだけど、急には無理だし。
斧ぶっ刺して、大割りを小割るには、イケメンで切って無いと、中々立ちが悪いんだよね。
勿論、切断面に真っ直ぐ斧跡を付けられるぐらいの腕ならば不要ですが、最近はこんなのも出てますので、大割の下請けにとして出すのも良いかも!結構知り合いも使ってますよ。
ナタとか斧で小割作るより安全性が高い
それで、割った薪の断面をこれで図る、1000分台出なくても、人肌よりかは目安にはなる。
この機械は本物です、乾燥ビフォーアフターの重量比、ソレも1000分台まで、コレで測って重量で売るのが本当の薪商売でしょうが、昨今の相場じゃ出来ませんがね。
いろいろな薪の種類があります
雑木と言えど侮れません、中には乾きにくいのや、いい香りのするもの、中には燃やしてはいけないモノなど、原木集めの参考に!!