グラスウールは駄目、そしてステンレス煙突は逆差しじゃないとなりません。
かれこれ、DIY2006年製だった二重煙突!!
当時も高価格で、たかが煙突されど煙突、薪自体に水分があるのでソレを高温で吐き出すための断熱。効果は年一回の煤掃除。
構造は簡単、当時出始めたロックウール断熱材を固めたものを被せ、スパイラルダクトに入れる、
内部に木酢液(強酸性)が出てきたら想像できますよね。
目次
DIYで二重煙突
中国製の薪ストーブを購入しあれこれ試行錯誤しながら、得た結果を元に自分なりに改造し、150φの煙突で断熱材をスパイラルダクトで包み、どうしたら簡単に出来るか、どこが一番のポイントなのか、長くなりそうですがまとめます。
留意点として
- 排気が熱いまま最上部迄行くようにする。(とろ火で燃やす際に、薪の水分がススと結託し煙突内にこびりつくのを防ぐ)
- なるべく、横に引かない。
- 以外に重くなるので、しっかりとサポートする。
- 以前の二重煙突解体で、ススが水分を含み煙突内を落ちる時に、上から被せて繋いでいく方式だと、木酢液が断熱材に染みてしまうので、中に入れて繋ぐ方式逆差しで
- 勿論、壁抜き時の断熱も考慮する
- 高温になるところが有るので十二分に考える
断熱モルタル&壁抜き煙突サポート
厚さ2.3mm鉄板を、ジグソーでカットしてスズキッドで溶接。平板を溶接しながら手で曲げてスパイラルダクトを刺して、パーライト流し込む。この銀色のスパイラルダクトは後で壁の厚み分でカットします。
壁をサンダーで切って、はめ込みこのタイプのボードアンカーを打ち込みます。石膏ボードの堅いような外壁材なので、中に入ると膨らむアンカーで固定しました。
コの段階では、スパイラルダクトは壁厚で切られています。
煙突中間部サポート&化粧板
化粧板を嵌めた所です(遠近感が無くて大きさが判りません)化粧板の内径は152mmです。
掃除口チーズ&逆差し
意外な、というか見過ごしていた箇所が有りましたのがココ!!チーズは縦横に伸びていて
そのままではスパイラルダクトに入らない。そして更に逆刺し、雨水が侵入しても煙突内に流れ込むようにするため、この45°エルボに切り込み入れて逆差し。ダクトを切断しチーズを入れてから、↓↓↓↓縫合しました。
そして、直管連結用ソケットの片側をアール状にカットして、チーズに差し込みタッピングビスで止めます。
よく覚えて無いんだけど、図が出てきた
買うとこんな感じ
ダンスリム、セラカバー
これが、断熱材(ダンスリム)、薄くても倍の厚みの物と同性能を持つらしい。他の二重煙突は何の断熱材を使っているのだろう?厚みは20mm前後の感じだがってことは、コレのが高性能なのか。
最高使用温度700℃ 熱伝導率0.038W/m・K。途中にハマっているのは定規代わりの、ダクト切れ端。これで真っすぐ切れます。
室内側から、上からも断熱材を入れて、こんな感じ
下からチェック、蓋の所迄キテマス!!
底蓋に穴開けて取り付け、留め金付けて、画像には載ってないのですが、底蓋と、留め金が付いてる蓋の間にスプリングを入れて、底蓋落下しないようにしてあります。(いきなり、錆びてるし、斜めにするの忘れて水が落ちない。)
真っ黒けはカッコいいな、汚れてなければ。
45°エルボは上側、下側と2分割して断熱材を入れる、下側は差し込み分だけ短くしないと
繋がらないので注意が必要。この日は暑かった。
雨水侵入防止のコーキングびっちっりと。ここ迄来ると、なんかカッコいい感じ(自画自賛)ストレートの部分は45°同様に接続、全てCAD上での計算通り、見事ハマりました。
昔より値段が高くなってるような
寸法はこんな感じ、ここまで正確にやったかどうかセンター位置ぐらいかな?でもほぼ狂いなしだからソコソコ正確だったのかも知れない。
煙突最上部雨仕舞&TOP
スパイラルダクトの外形に合わせ、ドーナツ状に鉄板を切り、その周りを、点付け溶接しながら曲げていく。今考えるとここも逆差しだよね、すればシーリングは一箇所だったわけだ。
ステンレス煙突内部への水の侵入は、最悪掃除口で排水できるが、断熱材に入ると分解時とか、暖まった時、水蒸気となってステンレス、特に鉄、ダクトに良くないので、1000℃耐熱シールでシーリング。
最終排気温度が140℃だからそれほどでもないね。外は触れる程度なのでオーバースペックかも
TOPは詰まり、鳥の巣作成されても作りにくいように、また取りやすいように考えて作りました。リング間は25ミリにしてあります。連結部分が煙突内部にギッチリ食い込みます。重さが有るので、飛ぶ事は有りません。
コレは詰まらなくで良かった、軽く掃除するだけ
中間部分の煙突サポート、軒との間隔調整用長穴に全ネジを蝶ナットで締め込んであります。軒部分は木ネジで固定。
ちょっと離れて、傾き無し。
いちいち小一万掛かるのがみそ
ちょっと隣のモミジが接近中 ↓↓↓↓ コイツらは薪だな
寸法取りよりも、誤差を修正出来る作りかたと、設計しながら作業性を重視し入念に考えながら、作りました。
煙突サイズ
内径150mm、外径200mm、長さ 5,580mm
- 部品費用合計 ¥45,500(煙突、スパイラルダクト、断熱材、鉄板)
- 道具:溶接機、サンダー、ジグソー、電動ドライバー、タッピングビス
- 工期:4日(煙突サポート&TOP2日、取り付け2日)
テスト結果:暑い中で、焚き付け時、かなりのドラフト効果で問題なく火が起きる。運転中も同様に、反応の良さ。
最終出口排気温度は140℃、問題ないでしょう。毎年煤は非常に少ない。
以前の記事ですが、10年経った今どうなっているでしょうか、ステンレスが必要だったでしょうか。冬が来る前に検証の時期が迫ってます。